ウスケバ・ロゴ ウスケバ・ロゴ ウイスキー造りに欠かすことの出来ない「水」そして「樹」。自然の力が生み出す「生命の水」。

2008年11月30日

レヴィ=ストロース氏100歳

1908年11月28日が誕生日とのこと。
私は氏の著書が大好きで、平易な著書からコツコツと読み進めています。
氏の研究成果をどれくらい理解しているか、と問われると沈黙するしかないですが、『悲しき熱帯』、『ブラジルへの郷愁』に代表される旅行記や随筆に現れる、氏の異文化(ヨーロッパ文化以外)への平等な視線が好きです。
研究成果については『アスディワル武勲記』のような小品から読み進めています。
『神話論理I 生のものと火を通したもの』は昴が出てきたあたりで長期休止中……。
『神話論理IV-1 裸の人』は誕生日に合わせたのか、2008年11月20日発売。
氏のライフワークであった著書を一朝一夕で読めるはずもなく。
私もライフワークのごとく、じっくりと読み進めるつもりです。  

2008年10月27日

みんぱくが美味しくなりました

以前に、みんぱくのwebサイトを見て、“レストランみんぱく”にインド人シェフが入ったらしいという記事を書きました。
その時はwebの情報だけを参照しましたが、今回は実際に行ってきました。

結論。
美味しくなりました。

私はナスカレーセット(1200円)を選択。
全体的に甘めです。
柔らかい味。
刺激には欠けますが、子供や、博物館で学習する合間に食べるのには、ちょうどいいでしょう。

同行者は、アジアとヨーロッパの肖像展関連企画のランチ(1500円)を選択。
江戸時代に書かれた「南蛮料理書」に基づくメニューだそうです。
天ぷら、豚の角煮、野菜の甘酸漬け、豚骨(?)スープ、カステイラ、こんぺいとう。
ナスカレーよりこちらの方が美味しかった。
特に鶏の天ぷらが旨い。衣に包まれた鶏肉がフカフカ。
そして大分名物のルーツを見た思いです。

さて、味はよいとして、難を言うならお値段。やっぱり高い。
もう少し安価なメニューを増やして欲しいところです。  

2008年10月14日

ある休日

爽やかな朝だ。
こんな日は山の澄んだ空気を吸いに出かけよう。
山荘を改装した美術館で、青をテーマにした美術品を楽しむ。
麓にあるウィスキー蒸留所を見学してもいいかもしれない。
JRで南に移動。
海の見える美術館でロシア・アヴァンギャルドの集大成を楽しむ。
ふとした場所にたっぷり陽光を取り込んだ美術館は、画がわからなくても空間を楽しめる。
夕焼けに染まる海もいいものだ。
夜はテレビで作品に向き合う。
一つの作品を掘り下げ、芸術家の思いに迫る良質のテレビ番組だ。
今日も素晴らしい出会いがあったと、満足して眠りにつく。

どうですか、こんな休日。
場所は上からこんな感じです。(美術館の展示物は2008年10月14日時点の特別展より。)
アサヒビール大山崎山荘美術館
サントリー山崎蒸留所
サントリーミュージアム天保山
KIRIN「美の巨人たち」

というわけで。
山荘のカフェテラスでアサヒビールを飲み、山崎蒸留所でウィスキーを飲み、サントリーミュージアム併設のカフェ(またはレストラン)でいろいろとグビっといき、うちでゴロゴロしながらキリンビールを飲む休日でもあります。

本当に素晴らしい休日です。  
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2008年10月13日

コロー展

神戸市立博物館で開催中のコロー展に行ってきました。
意外に混んでないです。
コローという画家の画はしっとりと心に染みる、素直にいい画です。
コローの名を知らない方や、美術に詳しくない方も充分に楽しめるものだと思いますので、お近くの方はぜひ。

さて、私は、コローは植物の人だと思います。
この展覧会でその思いを新たにしました。
人物画でも、背景に植物があるかどうかで人の生気が全く違う。
特に、ベールのように、さりげなく配置された草葉や野草は、真珠よりも描かれた女性の美しさを引き立てていると言えるでしょう。

展示の構成では、コローの作品の隣に、その作品に影響を受けた他の画家の作品が配置してあり、非常に面白く発見がありました。(シスレー、モネ、ルノアール、マティス、カンディンスキー…)
コローとは、近代西洋絵画の根であると感じた次第です。

そして、コローのモナリザの隣に“コローが影響を受けた画家”であるダ・ヴィンチのモナリザが展示してあったなら、コローの絵画における影響関係のINPUT/OUTPUTが更に深く理解できたでしょう。
心残りはそれだけです。
って、ホンマに展示してあったら、落ち着いてコローを見られないので、いいですけどね。(笑)  

2008年10月12日

これが本物

先の記事に載せた写真は亀石の模造です。
こちらが本物。
やはり本物の年期は違う。
しかし、ええ〜ってくらいにアットホームな場所にあるので、見に行く際はお気を付けください。

ホンマ、道行く人が教えてくれなければ気が付きませんでした。
気が付いても、変わった石を置いている店だなあ、と思ったかもしれません。

しかし……本物の重みとは素晴らしい。
“さざれ石の巌となりて”という歌がありまが、逆に、2000年前の巌が今の姿をのこしています。
  

2008年10月11日

ダチュラの実

飛鳥文化博物館にて。
花は知っていたが、実は初めて見ます。

そして飛鳥には金木犀が多い。
華やかな香りの中、歴史を考えるサイクリング。
いいですよ。
  

2008年09月15日

嗅ぎ煙草入れ1200点

■鼻煙壷1000展
大阪市立東洋陶磁美術館
2008年7月19日(土)〜9月28日(日)

鼻煙壷。
中国の嗅ぎ煙草入れだそうです。
嗅ぎ煙草入れというと、懐中時計のような入れ物を想起しますが、湿気の多い中国ではツボ型になったそうです。
蓋に匙がついていて、ちょうどマニキュアの瓶のような作りです。
嗅ぎ煙草自体が高級な嗜好品ですから、その入れ物もまた凝ったものになっていったようです。
日本でいうと印籠や根付けに凝るのと同じ志向を感じました。

展覧会にも二種類あって、展示の構成や研究の成果を読み解きながら観るものと、ただ美しいものを純粋に愛でながら観るもの。
これは後者です。
凝りに凝った小さな嗜好品が1200点。
いやはや、感嘆するばかりです。

分野は違えど、ウィスキー、特にモルト好きの方にはおすすめ。
なんとなく、似通った感じがするのですよ。
  

2008年09月10日

みんぱく特別展

URLもなければ、正確な展覧会名もなく会期もなくてナンですが…。
次のみんぱく特別展は絶対面白い!面白い匂いがする!
詳細は“みんぱく”で検索で。
“アジアとヨーロッパの肖像”という感じの展覧会名です。
比較文化研究に基づいた展示だと思われます。
みんぱくなら、観たあとで興味を持った文化を更に知ることができますしね。
楽しみです。

  

2008年08月30日

神戸市立博物館特別展感想

特別展の名称どおり、神戸市立博物館・ザ・ベスト、またはダイジェスト、というべき特別展です。
ザ・ベスト、よりはダイジェスト寄りかな〜。
古地図のコレクションが素晴らしいことはよくわかりました。
今後、神戸市立博物館で古地図の特別展が開催されたら行きたいです。

特筆すべきは、ザビエル像、それから平賀元内の西洋婦人像の本物が観られます。
特にザビエルは一見の価値アリですよ!
歴史資料としてのみ見られがちですが、絵画作品としてもじっくり観られます。
  

2008年08月23日

神戸市立博物館第100回特別展(備忘録)

第100回特別展コレクションの精華つたえたい美と歴史
神戸市立博物館
2008年7月19日(土)~8月31日(日)

来週に見に行く予定ですが、その後では会期が終わってしまうので、備忘録を書いておきます。
博物館で行う特別展には博物館自主企画と巡回展があります。その意味は読んで字の如し。
例えば、神戸市立博物館なら“ミイラ展”が最近の有名な巡回展でしょうか。
そして、この展覧会は神戸市立博物館の自主企画です。
神戸市立博物館とは何を集め、何を研究してきたのか、を集約した展覧会。
学芸員の方々はさぞかし気合いが入っていることでしょう。
充実した内容の展示を期待しています。
そして、その気合いが、展覧会としての完成度に向かうか、個々の専門に突出してしまうか…。
展示の構成、見せ方にも注目です。

仮に見に行けなくても、図録は買います。
神戸市立博物館の図録は読むところが多くて好きです。  

2008年08月12日

今月のiichiko

今月は「芸術新潮」を買ってないので写真はありません。

4色のスパイシーポテトチップスを砕き、モザイク画のように敷き詰めて描いたiichikoでした。
「芸術新潮」の特集は“北京”。

特集にちなむにしても、何かもう一ひねり欲しかったところです。  

2008年07月26日

ホリデアー

休日に仕事に出る:go to work on a holiday
休日で遊びに出ている人:a holidaymaker; a holidayer

エキサイト 辞書 新和英中辞典 第4版 (研究社) より

いい響きだ。ホリデアー。
決してホテリアーの間違いではない。
そして休日出勤は文章なのに、休日に遊びに行く人は単語があるなんて・・・。
日本語とは逆じゃないか!
これが文化の違いってものなのですねぇ・・・。

余談ですが、私のブログ検索キーワードの最上位は「楽しいこと」です。
そうかぁ・・・。
楽しいことが見つかるといいですね。  

2008年06月28日

短歌の作者

一つ前の記事で書いた短歌は、おそらく、加藤克巳の作品です。

モヂリヤニではなくモヂリアニで検索したら、氏の違う作品がヒットしました。
中学生の記憶なので名前はすっかり忘れていますが、作風を見るに、ほぼ間違いないです。

検索開始から購入可能な著書を見つけるまでに5分足らず。
いろいろと考えましたが、“すごい”という一言に纏めておきます。
主語は無く、“すごい”のみで。

著書は気が向いた時に本屋で買います。
アナログSEです。
  

2008年06月26日

アメデオ・モディリアーニ展

モヂリヤニの アンニュイな…

恐らく短歌なのですが、ここしか覚えていません。

しらとりは かなしからずや そらのあを うみのあをにも そまずただよう
この歌と同じくらいの時代だと思います。

さて、国立国際美術館のモディリアーニ展と同時期に姫路でモディリアーニの展覧会があります。
■アメデオ・モディリアーニ展
会場:姫路市立美術館
会期:2008年6月8日 (日)〜2008年8月3日(日)

姫路市立美術館は、暖かい美術館です。
モディリアーニにふさわしい会場ではないか…と思います。  

2008年05月31日

源氏の耀き

承天閣美術館の白檀の香りのなかで記事を書いています。
源氏物語錦織絵巻。
輝いてます。
山口伊太郎という人の技術とこだわり、それに賛同した人々の力…。

平安の世の輝きを今に伝えると以前の記事に書きましたが…違いますね。
今の技術と山口伊太郎という人間の美意識がガンガンと伝わってくる。
そこに感動する。
堪能、そして感嘆、です。

こんなものを世にだしてくれて、ありがとう、という気持ちです。
  

2008年05月27日

山口伊太郎遺作 源氏物語錦織絵巻展

これまた、未見の展覧会情報ですが。
ほぼ間違いなく行きます。

■山口伊太郎遺作 源氏物語錦織絵巻展
会場:承天閣美術館
会期:平成20年4月27日(日)~7月6日(日)会期中無休

国宝・源氏物語絵巻を、西陣織で再現した作品です。
現在残っている平安時代の絵巻は、当時の華麗な姿を思い起こさせはするものの・・・色あせ、傷みがひどいことは否めません。
西陣織で再現された、この巻物こそが、当時の感動を伝えるものでは?
そして、西陣織でここまで精緻な美術品を作った技術と情熱には感嘆するよりありません。

会場のwebサイトだと、あまり観にいく意欲が起こらないのですが・・・。
このサイトなんかを読むと、観たい!と思いますね。
ウェブマガジン・アイシス

同じ京都で、源氏物語千年紀展を開催しています。
■源氏物語千年紀展
会場:京都府京都文化博物館
会期:平成20年4月26日(土)~平成20年6月8日(日)
こちらは、平安時代の作品で源氏物語の世界を見せてくれます。
当時の人間が、実際に手を動かして描き、実際に目で観て楽しんだ作品たち。

両方を見ることで、平安時代の華やかな文化を感じることができるのではないでしょうか。
って言いながら、今週末か、来週末しか見る機会がありません。ん~。(><)  

2008年05月26日

本当の瑠璃色

これは、今月の芸術新潮で紹介されていたネタです。
ホルベインから、ラピスラズリを砕いた顔料による、水彩絵具が発売されます。
東京藝術大学との産学協同開発による油絵具シリーズ「油一」のひとつとしてリリースされるとのこと。

ホルベイン工業(株)
※ここから、「トピックス/What's New」の“水彩絵具「油一/本瑠璃(ほんるり)」”がその記事です。

上記サイトに記載されているとおり、今のウルトラマリンは、合成顔料です。
西洋の中世では、注文者の財力を示すために、高価な青=ラピスラズリの青をふんだんに使ったという・・・。
あの青を体感したい方は、購入してみては。

私は買いません、てか、買えません。実物の発色を見てみたいですが。  

2008年05月07日

倉敷刀剣美術館

倉敷刀剣美術館
名前のとおり、刀剣の美術館です。
古い住宅街にあり、民家と同じような大きさなので、訪れるときにはかなり迷いました。
しかし、中は、落ち着いた木の香りがする、明るい空間でした。
履物を脱いであがります。

小さな民家サイズの館に、ぐるりと刀剣が飾ってあります。
これがね。
万が一、触ってしまったらどこまで切れてしまうのか・・・。
ガラスケースに収めてあるのですが・・・背筋にぞっとするものを感じます。
でも、美しいんです。
こちらも居住まいを正さなくては、刀剣に失礼だ・・・と思うほどに。

館が小さいですから、展示品は、1時間あれば十分見られる数です。
しかし、“美”を満喫できますよ。

参段さんの刀剣にまつわる記事を読んで、ちょっと思い出して書いてみました。  

2008年05月04日

泣きたくなるほどおもしろい

河鍋暁斎展です。
いやあ。
本当におもしろいです。
絵が上手くて頭がいい。
絵が上手いから、バカできる。
そして、絵を描くのが大好きと。
確固たる自我と優しい目を持った人間、河鍋暁斎。

“泣きたくなるほどおもしろい”。
私からもこの賛辞を捧げます。

あと、本展は随所に学芸員の工夫が見られ、非常に見やすく、解りやすかったです。
学芸員も、暁斎が大好きなんだなあ…。
非常に好感の持てる展示でした。(^_^)v

オススメ!!!(^o^)/
5月11日までです。
詳細は…以前の記事をご参照ください♪
  

2008年05月03日

ブライアン・イーノを聴きながら

国立国際美術館で開催中の展覧会「液晶絵画」にブライアン・イーノの映像作品が出品されていました。
展覧会図録を買うついでにCD一枚。
気持ちのよい音です。

展覧会は…なんかもう一捻りあってもいいかな、と思います。
液晶という技術を軸にして、映像の表現が行く先を考えるのは、有意義なのですが。
液晶でない作品や、液晶で見せる必要を感じない作品などがあり、寄せ集め感が拭えませんでした。
あえて混ぜのたとしても、学芸員の考え方が伝わってこない。
研究者が象牙の塔に隠っている間に、娯楽が芸術を追い越した、という感があります。

個々の作品では、娯楽が果たした進化を踏まえて、芸術ができることを考えたと思われる作品もありました。
次回の「液晶絵画」に期待します。